恩恵にあずかる

 

 

今日は実家の工事でした。

 

 

足の弱ってきた母がこけて大けがしないように、家の内外に手すりをつけてもらったんですよ。玄関から門扉、門扉の向こうの階段、玄関の上り口、寝室、廊下すべてに立派な手すりがつきました。

すべて介護保険の恩恵にあずかりました。

これだけの工事をして(上限がありますが)母の払う費用は一割だけ。

 

 

これだけの補助をするって、サービスし過ぎじゃないの?

とちょこっと思ったりしますが、自分の親のこととなると「ああ、よかった~」のひとことです。本当にありがたいこと極まりないです。

  

今回は工事でしたが、そのほかにも母は週1のデイサービスと、週2の訪問看護さんのお世話になっています。このおかげで母はなんとかひとり暮らしを続けることができ、私もふつうに生活させてもらっています。本当に本当に感謝です。

 

 

 

 

 

 

介護サービスを受けるときに、母にひとつだけお願いをしました。

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうってたくさん言ってね」

 

 

 

 

 

 

私もそうですが、ついつい感謝の気持ちを心に収めてしまいます。

思えば、私自身、お世話になっている看護師さんに「元気になりました、ありがとう」ってどれだけ言ってきたかしら。ほとんど言えてないんじゃないかしら。

  

感謝の気持ちは「言葉で伝える」ことが一番大切なんです

私自身に言い聞かせるつもりで、上のお願いを母にしました。

  

 

そして今日。

母は工事に来てくれた人に、工事のお世話をしてくれた人に、何度も何度も「ありがとう」と言っていました。母の嬉しい気持ち、きっと伝わったと思います。

帰り際、みなさんちょっと照れくさそうな表情をされていましたから。

 

 

 

 

 

 

いつも思います。

年老いていく母の「社会」を作ってくれているのは、介護に携わる方たちなんだなあと。その社会と繋がることで「生きる実感」を得ている母は、日に日に元気になっています。

 

心をこめて、ありがとうございます。

これからも母をよろしくお願いします。